メンズ向けヘアアイロンの基本的な使い方とセットのコツ
こんにちは。くせ毛ケア完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
ヘアアイロンで前髪のうねりを伸ばしたり束感を作ったりしたいけれど、毛先が不自然に跳ねたり火傷しそうになったりして困っていませんか。
私もくせ毛歴20年以上の男性として毎朝アイロンを握ってきましたが、短い髪にはメンズ特有の基本手順があります。
今回は失敗しない使い方と髪型別のセット術を解説します。
この記事のポイント
- 短髪でも火傷せず根元から挟めるスリムプレートの基準
- アイロン前に8割の形を作るドライヤーと適温設定の鉄則
- マッシュやセンターパートなど髪型別の手首の動かし方
- 作ったカールと束感を夜まで崩さない冷却とワックス術
メンズ向けヘアアイロンの基本的な使い方と選び方
ヘアアイロンを使い始めたばかりの男性からよく聞くのが、「アイロンを通すと毛先がシャキーンと突っ張って河童のようになってしまう」「短いトップや襟足を挟もうとするとおでこや耳が熱くて怖い」という切実な悩みです。
結論からお伝えすると、メンズのアイロンセットで失敗しないための最大の秘訣は、小回りの利く「プレート幅15mm前後」のストレートアイロンを選び、ドライヤーで根元の土台を作ってから「150℃〜160℃」の適温で優しく弧を描くことにあります。
まずは、実際にアイロンのスイッチを入れる前に必ず押さえておきたい5つの基本原則と、髪を傷めずに形を記憶させる科学的な仕組みから順番に確認していきましょう。
短髪や前髪に合うプレート幅十五ミリ前後の基準
メンズ向けのヘアアイロン選びと使い方において、最初の分かれ道となるのが「アイロンの種類(ストレートかカールか)」および「プレートの横幅(ミリ数)」の選択です。

これから購入する方や、家族・パートナーのアイロンを借りようとしている方にまず知っておいていただきたいのは、男性の短髪〜ミディアムヘアには丸い筒状の「カールアイロン(コテ)」ではなく、2枚の板で挟む「ストレートアイロン」一択だということです。
なぜなら、筒状のコテは外側の金属面がむき出しになっているため、長さ5cm〜12cmほどの男性の髪を巻こうとするとおでこや耳、首筋に直接高温部が触れて火傷しやすく、しかもくせ毛の根元のうねりを真っ直ぐに伸ばす作業ができないからです。
そのうえで最も重要なのがストレートアイロンの「プレート幅」であり、一般的な女性用の標準サイズ(幅24mm〜28mm)を男性のショートヘアやマッシュに使うと、プレートが太すぎて根元まで入り込まず、半回転させただけで毛先が抜けてしまうため細かいCカールや束感が作れません。
私自身、学生時代に母の28mm幅のアイロンを借りて前髪を伸ばそうとした際、太いプレートの角が眉毛の上にあたって熱い思いをしたうえ、前髪が真横にピンと跳ねてしまい途方に暮れた苦い記憶があります。
対して、プレート幅が「12mm〜15mm前後(広くても20mm以下)」のスリムなストレートアイロンであれば、指先で毛束をつまむような感覚で前髪の生え際1cmや短い襟足にもスッと入り込み、手首を少し返すだけで自然な丸みを自在に描けるのです(出典:MTG ReFa公式「リファフィンガーアイロン ST 極細プレート構造とニュアンス造形」)。
したがって、ベリーショートから王道マッシュ、センターパートまでの男性なら「12mm〜15mm幅のスリムプレート」を、髪の長さが15cm以上あるウルフや長めミディアムなら「15mm〜24mm幅」を選ぶことが、毎朝のセットを簡単にする最初のステップとなります。
寝癖直しと完全乾燥で作るアイロン前の土台作り
スリムで使いやすいヘアアイロンを手に入れたら、次に徹底したいのが「アイロンを入れる前のドライヤーによるベース(土台)作りと完全乾燥」です。

朝の忙しい時間、「寝癖がついているけれど、これから熱いヘアアイロンを通すからその熱で直せばいいや」と考えて、乾いた寝癖の上からいきなりアイロンを当ててはいませんか。
実はメンズのヘアセットにおいて、「仕上がりの8割はドライヤーで決まり、ヘアアイロンは残りの2割の毛流れと質感を整える作業である」と言っても過言ではありません。
朝起きたときの頑固な寝癖やパックリ割れたつむじ・前髪は、寝ている間の汗(水分)が乾く過程で髪の内部にある「水素結合」が根元から折れ曲がった形でロックされてしまった状態です。
火傷を防ぐためにヘアアイロンは頭皮から1cm〜2cm離して挟む道具ですから、根元の寝癖を水で濡らしてリセットしないまま毛先や中間だけにアイロンを当てても、土台となる根元が潰れたり跳ねたりしているため、絶対に綺麗なひし形シルエットにはならないのです。
まずは朝シャワーを浴びるか、霧吹き(または寝癖直しウォーター)を使って、寝癖がついている部分の「地肌と根元」をしっかり濡らして水素結合を一度切り離してください。
そしてタオルで水気を拭き取ったら、アイロン前用のさらっとした洗い流さないトリートメント(ヒートプロテクトミストや軽いミルク)を1プッシュ馴染ませ、ドライヤーで根元から乾かしていきます。
このとき、ふんわり立ち上げたいトップや後頭部は指で髪を真上に持ち上げながら根元に温風を当て、逆に膨らみやすいサイド(耳上やハチ周り)は上から下へ温風を当てて手のひらで押さえるように乾かすと、アイロン前に理想のベースが8割完成します。
最後に一番大切な注意点として、少しでも湿り気が残った半乾きの髪にアイロンを当てると「ジュッ!」と水分が沸騰して水蒸気爆発を起こし、髪がチリチリに傷んでカールもすぐ取れてしまうため、必ず根元から毛先までしっかり乾かしきってからアイロン工程へ進むようにしましょう(出典:ミルボン公式「ヘアケアサイエンス・毛髪補修メカニズム」)。
男性の硬い髪や軟毛に合わせる百五十度前後の適温
ドライヤーで根元の寝癖をリセットしてしっかり乾かしたら、いよいよヘアアイロンの電源を入れて温度を設定します。
ここで多くの男性が迷うのが「結局、何℃に設定して使うのが正解なのか?」という温度設定の基準ではないでしょうか。
ネット上の口コミでは「メンズの髪は太くて硬いから180℃〜200℃の高温で一気に癖づけるべきだ」といった意見も見かけますが、電気工事士であり20年以上くせ毛と向き合ってきた私の結論から言うと、日常のメンズセットで180℃を超える高温を使うのはリスクが大きすぎます。
なぜなら、髪の主成分であるケラチンタンパク質は乾いた状態でも約130℃〜150℃を超えると熱による変性が始まり、180℃以上で繰り返し挟むと毛先が炭化してパサパサのビビリ毛や切れ毛を引き起こすからです。
特に男性のショートヘアは髪が短いため、わずか5cm〜10cmの毛束に対して毎朝同じ場所に高温プレートが集中して当たり続けることになり、180℃設定では数週間で毛先がゴワゴワに硬くなってワックスが馴染まなくなるのです。
そのため、標準的な髪質・くせ毛の男性であれば「150℃〜160℃」を基本設定とし、軟毛・猫っ毛やハイトーン毛の方は「130℃〜145℃」、曲がりにくい太毛・剛毛のトップでも「160℃〜170℃まで」に留めるのが、ダメージゼロで自在に動く髪を作る黄金ルールです(出典:パナソニック公式「ストレートアイロン ナノケア EH-HS0J 特長・ヒーター温度制御」)。
次に解説するダッカールでのブロッキング(小分け)を行えば、150℃〜160℃でも1回のスルーで毛束の芯まで均一に熱が伝わり、驚くほどしなやかなカールとツヤが長持ちしますよ。
メンズの髪質・部位別「ヘアアイロン最適温度」の目安
- 軟毛・細毛・カラー毛(130℃〜145℃):熱が通りやすいため低温で素早く滑らせ、硬化と色落ちを防ぐ
- 普通毛・一般的な波状くせ毛(150℃〜160℃):ツヤ出し・うねり伸ばし・Cカールが綺麗に決まるメンズ標準の適温
- 太毛・剛毛・頑固な直毛(160℃〜170℃):毛束を細めに取って2〜3秒で熱を通し、180℃以上の高温は避ける
- 前髪・もみあげ・襟足(140℃〜150℃):皮膚に近く毛も細いため、全体より10℃下げて火傷とチリつきを防ぐ
火傷を防ぎ根元から立ち上げるダッカールブロッキング
適温の150℃〜160℃にアイロンが温まったら、すぐに髪を挟み始めたくなる気持ちをグッと堪えて、数百円で買える「ダッカール(美容師さんが使っているくちばし型のヘアクリップ)」を2本〜3本用意してください。
「男なのにヘアクリップなんて大げさじゃないか」「髪が短いからそのまま上から挟めばいいだろう」と思っているなら、それこそが今までサロン帰りのような立体感が出なかった最大の原因かもしれません。
クリップを使わずに頭の上からいきなり毛束をつかんでアイロンを通すと、表面の髪ばかりに何回も熱が当たる一方で、すぐ下にある「内側の髪(ミドル〜アンダーセクション)」には全くアイロンが届かず、内側のくせ毛や膨らみが手つかずのまま残ってしまいます。
その結果、表面の髪だけが熱ダメージでパサつくのに、内側のうねりが下から押し上げてきてハチ周りが四角く膨らんだり、前髪の内側だけ汗でうねって割れたりする失敗が必ず起きるのです。
また、上の髪が邪魔をして手元や鏡が見えづらくなるため、おでこや耳に熱いプレートをぶつけてしまう火傷のリスクも高まります。
やり方はとてもシンプルで、前髪・サイド・バックのそれぞれにおいて、まず上の髪(表面〜中間の髪)をガバッと持ち上げてダッカールで頭頂部に留め、露出した「一番下の段(耳上・おでこの生え際側)」から順番にアイロンを通していくだけです。
下の段のアイロンが終わったらダッカールを外し、留めていた上の髪を半分下ろして「中間の段」にアイロンを通し、最後に「一番上の表面の段」を整えるという「下から上への3段(または2段)ブロッキング」を行ってみてください。
このひと手間(わずか30秒)を加えるだけで、1回に挟む毛束の厚みが自然と1cm以下に揃って150℃でも一発で熱が通り、内側のボリュームを抑えつつ表面の束感をふんわり重ねる美容師さんのレイヤー構造が誰でも簡単に再現できるようになります。
一束ずつ熱を通して冷ます水素結合キープの仕組み
ダッカールで髪を上下に分けたら、いよいよ毛束をアイロンで挟んで動かしていきますが、ここで絶対に守ってほしい基本動作が「毛束の幅・スピード・抜く軌道」そして「熱を通した後の3秒冷却」です。
まず1回に指でつまむ毛束の量は、横幅が「人差し指と中指の2本分(約2cm〜3cm)以内」、厚みが「約1cm以内」になるように少なめに取ってください。
そして空いている方の手の指先(またはコーム)で毛束の根元側を軽く持って頭皮から浮かせ、生え際から約1cm〜2cm離れた位置にアイロンを差し込んで優しく閉じます。
このとき、くせを伸ばしたいからといってペンチのように力任せにギュッと握り締めると、髪の断面が楕円形に押し潰されて不自然な折れ目がつき、キューティクルも摩擦で剥がれてしまうため、プレート同士が軽く触れ合う程度のソフトな力加減で十分です(出典:MTG ReFa公式「リファストレートアイロン プロ カーボンレイヤープレートによる低圧プレス」)。
アイロンで挟んだら、途中で手を止めずに「根元から毛先まで約2秒〜3秒」の一定のスピードでゆっくり滑らせ、手首をほんの少し内側に返して緩やかなカーブ(放物線)を描きながら毛先をスッと抜きましょう。
そして、メンズのアイロンセットで最も差がつく最大のコツが、「アイロンを抜いた直後のまだ温かい毛束をすぐに梳かしたり引っ張ったりせず、理想のカールや立ち上がりの形のまま指先でそっと支えて3秒間冷ますこと」にほかなりません。
プラスチックやガラス細工を思い出していただくと分かりやすいのですが、髪の水素結合やケラチンは「熱が加わっている間は柔らかく、熱が逃げて冷める瞬間にその形がカチッと固定される」という物理的な性質を持っています。
つまり、熱を通した直後のホカホカの状態で手を離して重力で垂れ下がらせたり、すぐに次の段の髪を上から被せたりするとカールが伸びてしまうため、「熱を通す2秒+冷ます3秒」を1セットとして丁寧に行うことが、夜まで崩れないセットを作る決定打になるのです。
メンズの髪型別に見るヘアアイロンの使い方とコツ
前半では、メンズに適した15mm前後のスリムプレート選びや、アイロン前のドライヤー土台作り、150℃〜160℃の適温設定、そしてダッカールブロッキングと3秒冷却ホールドという全ての髪型に共通する基本の使い方を解説しました。
ここからは、実際に人気が高いメンズの代表的なヘアスタイルである「①王道ナチュラルマッシュ(Cカール)」「②爽やかセンターパート(根元立ち上げ&リバース毛流れ)」「③立体スパイラル・波打ちパーマ風」の3パターンについて、具体的な手首の返し方とアイロン手順を詳しく見ていきます。
さらに、アイロン後にセットを完成させるワックスの正しい付け方や、毎朝のセットとサロンパーマの比較まで網羅しましたので、あなたのなりたい髪型に合わせて今日から試してみてください。
自然な丸みを作る王道マッシュのCカール手順
まずは、10代〜30代まで幅広い男性に支持されている「王道マッシュ」やショートヘアにおいて、河童のように突っ張らない自然な丸み(Cカール)を作るアイロン手順からマスターしましょう。

王道マッシュをかっこよく見せるポイントは、「前髪と顔周りはタイトに収めつつ、トップと後頭部にアルファベットの『C』のような丸みを持たせて全体のシルエットをひし形に整えること」です。
初心者が前髪もサイドもすべて同じ角度でクルンと内側に巻きすぎると、頭が大きく見えてしまうため、ダッカールで分けた「一番下の段(生え際や耳周り)」は手首をほとんど回さず5度〜10度だけ内へ抜くタイトなストレートにし、「中間の段」と「表面の段」になるにつれて手首の回転を45度〜90度へと大きくするグラデーション巻きが効果的です。
具体的には、根元から2cmの位置を挟んで少し斜め上へ引き出した後、中間から手首をゆっくり内側へひねり、かまぼこの丸い屋根をなぞるような放物線軌道で毛先まで滑らせて抜くと、折れ目のない美しいCカールが生まれます。
また、サイドを巻くときは真下ではなく、顔の前方向(目尻から頬骨の方向)へ向かって斜め前にアイロンを抜きながらCカールを作ると、小顔効果のあるシャープな輪郭と自然な毛流れが同時に手に入ります。
ここで、代表的な5つのメンズスタイルにおけるアイロンの使い方と手首の操作を一覧表で確認してみてください。
| 目指すメンズ髪型 | 推奨プレート幅・温度 | アイロンの軌道と手首の返し方 | 綺麗に仕上げる最大のコツ |
|---|---|---|---|
| ナチュラルストレート | 15mm〜24mm / 150℃〜160℃ | 根元から真っ直ぐ滑らせ、毛先だけ10度内へ抜く | 真横に引っ張り抜かず、最後にほんの少し丸みを残す |
| 王道マッシュ(Cカール) | 12mm〜15mm / 145℃〜155℃ | 中間から手首を45度〜90度内へ回し弧を描いて抜く | 下段は浅く、上段ほど丸みを大きくして重ねる |
| センターパート(毛流れ) | 12mm〜15mm / 150℃〜160℃ | 根元を上へ立ち上げ、中間から後ろ(耳側)へ流す | 抜いた直後に指でS字のくびれを支えて3秒冷ます |
| スパイラルパーマ風 | 12mm〜15mm / 150℃〜160℃ | アイロンを縦に入れて挟み、半回転ひねりながら下へ抜く | 1cm幅の細い毛束を取り、前巻きと後ろ巻きを混ぜる |
| 波打ち(ウェーブ) | 12mm〜15mm / 145℃〜155℃ | 根元から内巻き(山)と外ハネ(谷)を交互に繰り返す | 表面の毛束を中心に作り、毛先は外ハネで軽さを出す |
センターパートの根元立ち上げと毛流れの作り方
続いて、ビジネスシーンから休日まで清潔感と大人っぽさを演出できる大人気スタイル「センターパート(およびコンマヘア・七三パート)」のアイロン手順を解説します。
センターパートに挑戦した男性が一番悩みやすいのが、「分け目の根元がペタンと潰れておでこに張り付いてしまう」「後ろへ流したいのに毛先がすぐ顔の前へ落ちてきて邪魔になる」という現象ではないでしょうか。
センターパートを成功させる鍵は、前半でも触れた「ドライヤーでの根元の立ち上げ」に加えて、ヘアアイロンで「前髪の根元の立ち上げ(フロントリフト)」と「中間から後ろへ向かうS字のリバース毛流れ」の2つを組み合わせて作ることです。
まずドライヤーの段階で、分け目の左右それぞれ2cm幅の根元を指でつまんで真上に引っ張り、下から温風を3秒当ててからそのまま冷風を3秒当てて、おでこの前にふんわり立ち上がる土台を作っておきます。
次に15mm幅のスリムアイロンを持ち、分け目の根元1.5cmの位置を挟んだら、一度おでこの斜め前・上方向に向かってクイッと持ち上げるように熱を通し、中間あたりから手首を外側(耳の後ろ方向)へ返しながら斜め後ろへ引き抜く「リバース巻き」を行います。
このとき、前髪の毛先だけを真後ろに跳ねさせるのではなく、「根元は前へぷっくり膨らみ、中間でくびれて、毛先がこめかみから耳の上に向かって柔らかく流れる緩やかなS字カーブ」をイメージしてアイロンを動かすと、韓国風やサロン風のトレンド感あふれる毛流れになります。
そしてアイロンを抜いた瞬間、まだ髪が温かいうちに反対の手の指で前髪の根元を下から軽く支え、毛先を後ろへ流した状態で「3秒間キープして冷ます」のを忘れないでください。
さらに、こめかみの上から耳の後ろにかけても、同じように中間から後ろ方向へ流れる毛束を2段〜3段重ねて作ってあげることで、横から見たときの美しいフェザーバック(羽のような毛流れ)が完成し、風が吹いても前髪が顔にかからなくなりますよ。
束感と立体感を出すスパイラルや波打ちの動かし方
基本のCカールや毛流れに慣れてきたら、パーマをかけたような無造作な立体感が出せる「スパイラル巻き」と「波打ち(ウェーブ)セット」、そして仕上げのワックス術に挑戦してみましょう。

まず「スパイラル巻き」は、アイロン本体を地面に対して「縦(垂直)」に立てて1cm幅の細めの毛束を挟み、手首をくるっと半回転(180度)ひねりながら真下に向かって引き抜くだけで、縦に落ちる立体的な螺旋状の束が簡単に作れるテクニックです。
一方、「波打ち」を作る場合は、アイロンを横に構えて根元側を「内巻き(山)」、3cm下を「外ハネ(谷)」、毛先を「内巻き」と交互に曲げてS字のウェーブを作ります。
頭全体を巻く必要はなく、下の段はCカールと外ハネで作っておき、目につく「表面とトップの毛束」に8本〜10本ほどスパイラルや波打ちを混ぜるだけでこなれた立体感が生まれます。
そして髪全体の熱が冷めたら、枝豆1〜2粒分のワックスを手のひらと指の間まで透明になるまでよく伸ばし、毛量が多くて潰れにくい「後頭部→頭頂部→サイド」の順番で空気を含ませるように下から揉み込むのが失敗しない鉄則です。
前髪には最初からつけず、最後に指先に残ったごく少量のワックスで前髪の毛先1cmをつまんで整え、20cm離した位置からヘアスプレーをひと吹きすれば、湿気にも負けないサロン級のセットが完成します。
アイロンで作ったカールを1日中キープする「ワックス仕上げ」4ステップ
- ステップ1(完全冷却を確認):温かい髪にワックスをつけるとカールがダレるため、冷めたことを確認する
- ステップ2(指の間まで伸ばす):枝豆1〜2粒分のワックスを手のひらと指の間まで透明になるよう擦り合わせる
- ステップ3(バックから揉み込む):後頭部→トップ→サイドの順に根元から揉み込み、手ぐしで毛束を振り下ろす
- ステップ4(前髪とスプレー固定):指先の残りだけで前髪の毛先をつまみ、ひし形に整えてスプレーを振る
なお、毎朝のアイロンセットと美容室でのパーマ・縮毛矯正の比較も表にまとめました。
| 比較する項目 | 毎朝のセルフヘアアイロンセット | 美容室でのメンズパーマ・縮毛矯正 |
|---|---|---|
| かかる費用目安 | アイロン本体代の約3,500円〜1.5万円のみ(数年間使える) | 1回あたり約8,000円〜2.2万円(2ヶ月〜3ヶ月ごとに必要) |
| 髪型の自由度 | 日によってマッシュ・センターパート・波打ちを自在に変更可能 | かけたパーマや直毛がベースになるため日替わりの変化は少なめ |
| 朝のセット時間 | 約5分〜10分(慣れればドライヤー含め10分以内で完了) | 約3分〜5分(濡らしてムースやグリースを揉み込むだけ) |
| おすすめのタイプ | コスパ良く多彩な髪型を楽しみたい人、前髪や表面を整えたい人 | 朝のセット時間を極限まで減らしたい人、汗や雨の日に崩したくない人 |
メンズアイロンの疑問を解消するよくある質問
ここでは、男性がヘアアイロンを使って毎日のセットを行うなかで疑問に感じやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
髪の傷みやセット崩れを防ぐためにぜひチェックしておいてください。
Q1. 毎日メンズヘアアイロンを使うと、将来ハゲたり薄毛になったりしませんか?
A. ヘアアイロンは毛根(頭皮)ではなく生えている髪の毛に対して熱を与える道具ですので、アイロンを使うこと自体が直接AGA(男性型脱毛症)や薄毛の原因になることはありません。ただし、頭皮を火傷するほど根元ギリギリに当てたり、強く引っ張りすぎて毛根に負担(牽引負荷)をかけたり、つけたワックスやスプレーを夜シャンプーで洗い落とさずに寝たりすると頭皮環境が悪化するため、優しい力加減と夜の丁寧な洗髪を心がけてください。
Q2. アイロンを入れる前にヘアオイルやスタイリング剤をつけてもいいですか?
A. ワックスやグリース、ヘアスプレー、および重たいスタイリング用オイルをアイロン前につけるのは絶対にNGです。高温のプレートで油分や樹脂が焼き付いて髪がチリチリに傷むうえ、ベタついてカールもつかなくなるため、アイロン前は「アイロン前専用のさらっとしたヒートプロテクトミストまたは軽いヘアミルク」をドライヤー前に1プッシュ馴染ませるだけにしましょう。
Q3. 雨の日や汗をかく夏場に、アイロンで伸ばした前髪のくせ毛が戻ってしまうのを防ぐにはどうすればいいですか?
A. うねり戻りの最大の原因は「アイロン前の乾燥不足(髪内部に残った水分)」と「外部からの湿気の侵入」の2つです。ドライヤーの温風と冷風で根元までしっかり乾かしきってから150℃〜160℃のアイロンを通し、仕上げに指先で少量のバームまたはワックスを馴染ませてから、前髪の内側(おでこ側)と表面にハードスプレーを軽く振ってコーティングすると耐湿性が格段にアップします。
Q4. 後頭部(バック)の髪が見えなくてうまくアイロンを通せないときはどうすればいいですか?
A. 後頭部は無理に一番下の襟足まで全部巻こうとせず、まずドライヤーの段階で下から手ぐしを入れてふんわり乾かしておくだけでも十分な丸みが出ます。アイロンを入れる際は、つむじ周りの「表面の毛束3本〜4本」だけを真上に持ち上げて挟み、大きめのCカールをつけて後ろへ下ろすようにすると、首筋を火傷することなく綺麗な後頭部の絶壁カバーができますよ。
このように基本のルールを守って扱えば、髪や頭皮に負担をかけることなく毎日清潔感のあるヘアスタイルを楽しめます。
メンズ向けヘアアイロンの使い方とセットの総まとめ

今回は、メンズ向けヘアアイロンの基本的な使い方と、短髪でも失敗せずにサロン帰りのような束感・毛流れを作るセットのコツについて詳しく解説してきました。
男性のショートからミディアムヘアを自在に操るためには、まず女性用の太いプレートではなく、短い前髪や襟足にも小回りが利く「プレート幅12mm〜15mm前後」のスリムなストレートアイロンを選ぶことが第一歩となります。
そしてアイロンの電源を入れる前に、必ず水で根元の寝癖を濡らして水素結合をリセットし、ドライヤーの温風と冷風でトップの立ち上がりとサイドの抑えという「8割の土台作り」と「100%の完全乾燥」を済ませておくことが、不自然なピンピン直毛や水蒸気爆発を防ぐ最大のポイントでしたね。
実際にアイロンを通す際は、180℃以上の高温で髪を焦がすのではなく「150℃〜160℃前後」の適温に設定し、100円ショップでも手に入るダッカール(ヘアクリップ)で髪を上下2段〜3段に分けて、下の段から一束ずつ丁寧に熱を通していきましょう。
その際、途中で手を止めずに手首を柔らかく返して弧を描くように抜き、熱が逃げて水素結合が再固定されるまでの「3秒間」を指先でそっと支えて冷ます習慣をつけるだけで、Cカールもセンターパートの立ち上がりも驚くほど長持ちするようになります。
最後につけるヘアワックスは、髪全体が冷めてから手のひらと指の間まで透明になるまで伸ばし、後頭部→トップ→サイドの順で空気を入れるように馴染ませ、前髪は指先に残ったごく少量で毛先を整えるだけにとどめてみてください。
私自身、くせ毛で毎朝鏡を見るのが憂鬱だった頃からこの手順をひとつずつ実践するようになって、わずか10分で自分の髪に自信が持てるようになり、雨の日や外出先でも髪型を気にしてうつむくことがなくなりました。
まずは明日の朝、ダッカールで前髪とサイドを上下2段に分けて、150℃のアイロンで優しくCカールを作って3秒冷ますところからぜひ試してみてくださいね。


