ヘアアイロンの寿命は何年?買い替えのサインと症状
こんにちは。くせ毛ケア完全ガイド 運営者の「ホシ」です。
毎朝使っているヘアアイロンの電源が急に落ちたり、髪が引っかかったりして寿命ではないかと不安を感じていませんか。
私もくせ毛歴20年以上のなかで何台ものアイロンを見届けてきましたが、劣化した機体を無理に使い続けると髪の傷みや思わぬ事故を招きます。
今回は電気工事士の視点も交えて買い替えサインと長持ち術を解説します。
この記事のポイント
- 毎日使った場合のヘアアイロンの平均寿命年数と回数
- 直ちに使用を中止すべき電源コードや温度異常の症状
- 髪を傷めるプレート摩耗やバネ劣化の見極めポイント
- 修理と買い替えの判断基準および寿命を延ばす保管術
ヘアアイロンの寿命年数と買い替えサインの結論
毎朝のくせ毛伸ばしに欠かせないヘアアイロンですが、「スイッチを入れればまだ温まるから」という理由だけで、5年も6年も同じ機体を使い続けてしまっている人は少なくありません。
結論からお伝えすると、毎日使用するヘアアイロンの平均的な寿命は「約2年から3年」が目安であり、電源の接触不良やプレートの滑り悪化といった寿命サインがひとつでも現れたら、安全と美しい髪を守るために速やかな買い替えが必要です。
まずは、なぜ2年から3年で寿命を迎えるのかという家電構造上の理由と、絶対に見逃してはならない4つの危険な劣化症状から順番に確認していきましょう。
平均的な使用年数は毎日使って二年から三年が目安
一般的な家庭用およびサロン用のヘアアイロンは、メーカーの設計上、毎日1回(約10分〜15分)使用した場合の耐久年数が「約2年から3年」と想定されています。
これを通電・加熱の回数に換算すると約700回から1,000回にあたり、髪を挟んで滑らせるプレートの開閉回数で見れば、実に15,000回から30,000回もの過酷な動作を繰り返している計算になるのです。
知恵袋などの口コミを見ると「私は5年以上使えている」という声も見かけますが、第二種電気工事士かつくせ毛実践者である私の視点から言うと、ヘアアイロンには「電気が通る寿命」と「髪を綺麗に伸ばせる美髪寿命」の2つが存在します。
たとえ3年を超えて電源が入りプレートが熱くなったとしても、内部の温度センサー(サーミスタ)の精度がズレて設定より高すぎる熱が出ていたり、プレート表面のコーティングが摩耗してキューティクルを傷つけていたりすれば、美髪家電としての寿命はすでに尽きていると言わざるを得ません。
私自身、20代の頃に4年以上同じストレートアイロンを使い続けたことがありましたが、ある時期から急に毛先のパサつきと枝毛が増え、新しいアイロンに買い替えた途端に1回でツヤツヤにまとまるようになって驚いた経験があります。
また、ヘアアイロンはわずか数十秒で100Vのコンセントから180℃前後の高温を作り出す高出力の電熱機器であるため、毎日急激な加熱と冷却、そして手首を返すことによる電源コードの曲げ伸ばしが積み重なることで、他の美容家電よりも部品の疲労スピードが速い特徴を持っています。
もちろん、週末しか使わない人であれば4年から5年ほど持つケースもありますが、くせ毛を毎朝しっかり伸ばしているあなたにとっては「購入から2年が過ぎたら定期点検期、3年が過ぎたら買い替え検討期」と覚えておくのが最も安全で賢い目安となるでしょう。
では、具体的にどのような症状が出たら「今すぐ使うのをやめるべき寿命サイン」なのか、次の項目から詳しく見ていきます。
電源が途中で落ちる症状やコードの根元が熱い危険
ヘアアイロンの寿命サインのなかで、あなたの身の安全に関わる最も危険な症状が「使用中に突然電源が落ちる・ランプが点滅する」および「電源コードの根元が異常に熱くなる」という現象です。

「アイロンの向きを変えると電源が切れるけれど、コードの根元を指で押さえればまた電気がつくから大丈夫」と考えて使い続けてはいませんか。
電気工事士の立場から強くお伝えしたいのですが、その状態はコード内部の銅線が今にもショートして火花を散らす一歩手前の「半断線(はんだんせん)」と呼ばれる極めて危険な状態です。
ヘアアイロンの電源コードの中には、しなやかに曲がるように髪の毛ほど細い銅線が数十本束ねられて通っていますが、長年の曲げ負荷によってそのうちの大部分がちぎれ、残り数本だけで辛うじてつながっているのが半断線の正体にほかなりません。
この状態でアイロンのスイッチを入れると、本来なら数十本の銅線で分担して流すべき大きな電流が、切れかかったわずか数本の細い銅線に集中し、電気抵抗が跳ね上がってその一点が数百度もの高温に異常発熱してしまいます。
そのまま使い続けると、熱でコードのビニール被覆が溶けて内部でショート(短絡)し、顔や耳のすぐ近くで「バンッ!」という破裂音とともに火花(スパーク)が飛び散り、火傷や洗面所の火災を引き起こす重大な事故につながるのです(出典:製品評価技術基盤機構 NITE公式「電源コード断線による事故の防止について(注意喚起)」)。
また、コードの一部がポコッと膨らんで変形していたり、焦げ臭いにおいがしたり、プラグ自体が触れないほど熱くなっていたりする場合も同様に内部断線が進行しています。
特に洗面台の鏡の前で手首を返しながらアイロンを動かしている最中に火花が出ると、大切な髪や肌を焦がしてしまう恐れがあり大変危険です。
したがって、「角度によって電源が切れる」「コードの根元が熱い」というサインが1回でも現れたら、絶対にガムテープ等で補強して使い続けたりせず、直ちにコンセントを抜いて使用を中止してください。
プレートが温まらない原因と温度センサーの劣化
電源コードに異常がなくても、次に多く現れる寿命サインが「以前よりプレートが温まるまでに時間がかかる」「片方のプレートだけぬるい」「設定温度より異常に熱くなって髪が焦げる」という温度制御系のトラブルです。
ヘアアイロンのプレートの裏側には、電気を熱に変える「ヒーター(PTCヒーターやセラミックヒーター)」と、現在のプレート温度をリアルタイムで測定して電流を自動制御する「サーミスタ(温度センサー)」という2つの心臓部が内蔵されています。
毎日160℃〜180℃への急加熱と冷却を何百回も繰り返していると、熱膨張と収縮の負荷でヒーター素子の発熱効率が徐々に低下し、新品の頃は30秒で温まっていたものが2分以上かかるようになったり、毛束を通した瞬間に温度が下がって戻らなくなったりするのです。
このように温度回復力が落ちたアイロンでくせ毛を伸ばそうとすると、1回スルーしただけでは髪の内部まで均一な熱が伝わらず、うねりが残るため何度も同じ毛束を往復させることになり、深刻な摩擦ダメージを招くことになります(出典:パナソニック公式「ストレートアイロン ナノケア EH-HS0J 特長・ヒーター温度均一構造」)。
さらに警戒すべきなのが、温度を見張る「サーミスタ(温度センサー)」や制御基板が経年劣化したケースでしょう。
もしセンサーが劣化して実際のプレート温度を低く誤検知すると、液晶画面では「150℃」と表示されているのに実際のプレート表面は200℃近くまで暴走加熱(過昇温)し、髪を挟んだ瞬間にタンパク質が熱変性してチリチリのビビリ毛になるリスクがあるのです。
最近の機種ではセンサー異常を検知するとエラー音やランプ点滅で強制終了する安全回路が備わっていますが、「温まり方が遅くなった」「設定温度通りなのに髪から異常な湯気や焦げたにおいがする」と感じたら、内部のヒーター・センサー寿命と判断して買い替えを決断しましょう。
アイロン内部の「熱制御システム」経年劣化による3つの症状
- 症状1(ヒーター出力低下):立ち上がりに2分以上かかり、毛束を通すとすぐ冷めてくせ毛が1回で伸びなくなる
- 症状2(熱伝導シート劣化):上下プレートで温度差が出たり中央だけ熱くて端がぬるい状態になり仕上がりが乱れる
- 症状3(温度センサー暴走):150℃設定でも実際は190℃以上に過加熱され、髪のケラチンが熱変性して硬くゴワつく
コーティングの剥がれや焦げ付きで髪が引っかかる
電気系統やヒーターがまだ動いている場合でも、くせ毛の私たちが最もシビアにチェックしなければならないのが、プレート表面の「コーティング摩耗・剥がれ」による寿命サインです。

ヘアアイロンのプレート表面には、髪との摩擦を減らすために「フッ素樹脂(テフロン・シルクプレート等)」「セラミック塗装」「チタンコーティング」といった薄い保護皮膜が施されています。
しかし、このコーティングは永久に持つものではなく、毎日何十回も髪を挟んで滑らせる物理的な摩耗や、髪に残ったヘアオイル・皮脂・スタイリング剤が高温で焼き付く化学的な酸化劣化によって、2年から3年で少しずつすり減っていく消耗品なのです。
もし今お使いのアイロンのプレートを明るい光の下で見たときに、「プレートの角や端の色が白っぽく剥げて地金が見えている」「拭いても取れない茶色や黒の焦げ付きが固着している」「髪を滑らせるとザラザラと引っかかる感触がある」なら、プレートの寿命は完全に尽きています。
表面のコーティングが剥がれたプレートは、ミクロの視点で見れば細かい紙やすりのような凹凸がむき出しになった状態と変わりません。
そのようなザラついたプレートで160℃の熱を加えながら髪を引っ張ると、熱で柔らかくなったキューティクルと表面の天然保護膜(18-MEA)が容赦なく削り取られ、髪内部の水分やケラチンタンパク質が流出して空洞(ダメージホール)だらけになってしまうのです(出典:ミルボン公式「ヘアケアサイエンス・毛髪補修メカニズム」)。
「最近、高いトリートメントを使っているのに毛先のパサつきや切れ毛が止まらない」と悩んでいる人の原因を辿ると、実は3年以上使って滑りが悪くなったアイロンのプレートが毎朝キューティクルを削っていたというケースが驚くほど多く見られます。
電源が点くかどうかだけでなく、「冷めた状態のプレートを指の腹で優しく撫でたときに、新品の頃のようなツルツルした滑らかさがあるか」を基準にして、引っかかりを感じたら迷わず買い替えることが美髪を守る最大の秘訣です。
バネのへたりやプレートの隙間でくせ毛が伸びない
そしてもうひとつ、くせ毛ユーザーが見落としがちな機械的な寿命サインが、持ち手部分にある「開閉バネのへたり」と「上下プレートの隙間」です。
ストレートアイロンで根元のうねりを綺麗に伸ばすには、上下2枚のプレートが毛束に隙間なく密着し、均一な熱とソフトな圧力を伝える必要があります。
ところが、2年から3年にわたって毎日何十回も開閉を繰り返していると、内蔵バネやクッションダンパーが熱と圧力でへたり、アイロンを閉じたときに上下のプレートの間に1mm〜2mmほどの隙間が空いてしまう現象が起こるのです。
もしプレートの先端や中央に隙間が空いていて薄い毛束がスカスカと抜け落ちてしまう場合や、開閉するたびにヒンジから「ギシギシ」と異音がする場合は、バネと軸が摩耗しきっている寿命サインとなります。
隙間が空いたアイロンを使うと熱が伝わらないため、無意識に力いっぱい握り締めて髪の断面を押し潰す二次被害まで招きかねません(出典:MTG ReFa公式『リファストレートアイロン プロ カーボンレイヤープレート構造』)。
ここまで解説した5つの部位別の寿命サインと危険度を一覧表にまとめましたので、手元のアイロンをチェックしてみましょう。
| 点検する部位 | 具体的な寿命サイン・症状 | 使い続けるリスク | 危険度と推奨対応 |
|---|---|---|---|
| 電源コード・根元 | 角度で電源が落ちる/根元が異常に熱い | 半断線によるショート・火花・発火・火傷 | 最高(直ちに使用中止) |
| ヒーター・センサー | 温まりが遅い/片面だけぬるい/熱すぎる | 往復摩擦の増大、過昇温による髪の炭化 | 高(早期に買い替え・点検) |
| プレート表面被膜 | 髪を通すと引っかかる/塗装剥げ・焦げ | キューティクルを削り枝毛・切れ毛が多発 | 高(低摩擦機へ買い替え) |
| 開閉バネ・ヒンジ | 閉じたときに隙間が空く/異音が鳴る | くせが伸びず、力任せに握り髪を押し潰す | 中〜高(交換を推奨) |
| 本体外装樹脂 | 先端枠のひび割れ・変形/焦げ臭い異臭 | パーツ破損による高温部露出・火傷・発煙 | 最高(直ちに使用中止) |
このように、「電源が点くからまだ大丈夫」ではなく、プレートの滑りや上下の密着具合まで含めてトータルで状態を見極めることが、あなたの大切な髪を熱と摩擦から守る第一歩となります。
ヘアアイロンの寿命サインを見極める点検と長持ち術
前半では、ヘアアイロンの平均寿命が2年から3年であること、そして電源コードの半断線や温度センサーのズレ、プレートのコーティング摩耗といった具体的な寿命サインを確認してきました。
ここからは、なぜ本来の寿命よりも早く1年足らずでアイロンが壊れてしまうのか、多くの人が無意識にやってしまっている「寿命を縮めるNG習慣」と、今日からできる「長持ちメンテナンス術」を解説します。
さらに、いざ不調が出たときに「メーカー修理に出すべきか、それとも新しい機種へ買い替えるべきか」の損益分岐点や、3年〜5年と長く快適にくせ毛を伸ばせる高耐久アイロンの選び方まで詳しく見ていきましょう。
劣化を早めるコードの本体巻き付けや濡れ髪への使用
「せっかく買ったヘアアイロンが1年も経たないうちに電源が落ちるようになった」という方に共通している最大のNG習慣が、使い終わった後の電源コードを「本体にぐるぐると巻き付けて収納すること」です。

朝の忙しい時間帯に、まだ余熱が残っているアイロン本体へ電源コードをきつく巻き付けて引き出しにしまうと、コードの根元(本体との接続部)が90度以上の急角度でグイッと折れ曲がったまま固定されてしまいます。
これにより、根元内部の銅線に毎日のように激しい金属疲労が蓄積するだけでなく、プレートの余熱によってコードのビニール被覆が柔らかくなって変形し、通常の3倍以上の速さで半断線を引き起こしてしまうのです。
また、コンセントから抜くときにプラグ本体を持たずコードを引っ張って抜く行為や、使用中にコードがくるくるとねじれたまま放置する行為も、内部断線を早める大きな原因となります。
そしてもうひとつ、プレートとヒーターの寿命を縮めるNG行為が「半乾きの濡れた髪に高温のアイロンを当てること」や「アルコール・除光液でプレートを拭くこと」でしょう。
濡れた髪に180℃のプレートを当てて「ジュッ!」と水蒸気爆発を起こさせると、髪が激しく傷むと同時に、高温のプレート表面が水分の蒸発潜熱で急冷される「ヒートショック」を受け、コーティングのひび割れや温度センサーの劣化を早めてしまうのです。
ヘアアイロンを3年〜5年と長く安全に使い続けるためには、①使用後はプレートが冷めるまで待ち、②コードは本体に巻かず直径10cm以上のゆったりした輪にして面ファスナーで留め、③汚れは水拭きと乾拭きで優しく落とすという3つの習慣をぜひ今日から取り入れてみてください。
ヘアアイロンの寿命を3年〜5年に延ばす「毎朝の正しい収納&お手入れ」4ステップ
- ステップ1(プラグを持って抜く):使用後は必ず電源ボタンを切り、コードではなく電源プラグ本体を指で持ってコンセントから真っ直ぐ抜く
- ステップ2(余熱の完全放熱):耐熱マットや耐熱ポーチの上でプレートが人肌に冷めるまで置き、熱い状態でコードを触れさせない
- ステップ3(プレートの優しい清拭):冷めたプレート表面に残った皮脂やヘアミルクの汚れを、固く絞った柔らかい布でサッと拭き取る
- ステップ4(ゆったりループ収納):コードのねじれを戻し、本体には一切巻き付けず付属のバンドでふんわり束ねて保管する
故障か寿命かを判断するメーカー修理と買い替え基準
では、手元のヘアアイロンに不調が出たとき、メーカーに修理を依頼すべきか、それとも新しいアイロンに買い替えるべきかは、どのように判断すればよいのでしょうか。
判断の軸となるのは、「①購入からの経過年数(保証期間内か)」と「②本体の価格帯」の2つです。
まず、購入から「1年以内(メーカー無料保証期間内)」で通常使用での故障であれば、保証書と購入履歴を用意してメーカー窓口へ連絡すれば無償修理や交換を受けられます。
一方、購入から1年以上経過して有償修理になる場合は、価格帯によって損得が大きく分かれます。
サロニアなどの3,000円〜6,000円前後の機種の場合、保証期間外の有償修理自体を受け付けていないメーカーが多いうえ、送料と技術料で新品が買える金額になるため、迷わず新品へ買い替えるのが正解です。
また、ナノケアやリファ、絹女などの2万円〜3万円台の高級機であっても、有償修理には約5,000円〜12,000円の費用と約2週間の預け入れ期間がかかるうえ、購入から3年以上経っている場合は他部品も寿命を迎えている可能性が高いのが実情です。
そのため、「2万円以上の高級機で購入から1〜2年未満の不調」ならメーカー修理を検討し、「2年半〜3年以上経過している場合」は最新モデルへ買い替えるほうが、コスト面でも髪の仕上がりでも満足度が高くなります。
| 価格帯・使用年数 | メーカー修理の費用目安 | プレート・部品の残存寿命 | おすすめの最終判断 |
|---|---|---|---|
| 全価格帯・1年以内 | 無料保証期間内のため原則0円(無償交換等) | 十分残っている(初期不良等の可能性大) | 保証書を用意してメーカー窓口へ連絡 |
| 1万円以下・1年超経過 | 有償修理非対応が多い(新品価格を上回る) | 塗装やバネの摩耗が始まり残存寿命は短い | 修理せず新しいヘアアイロンへ買い替え |
| 2万円以上・1〜2年経過 | 有償修理で約5,000円〜1万円(預け約2週間) | 高耐久プレート自体は綺麗なケースが多い | 予備機があれば見積もり後に修理も有効 |
| 2万円以上・3年以上経過 | 複数部品の交換となり1万円超になりやすい | ヒーター・バネ・被膜のすべてが寿命期 | 修理代を最新モデルへの買い替えに充てる |
くせ毛を傷めず長く使える高耐久モデルの選び方
寿命を迎えたヘアアイロンから新しい1台へ買い替える際、「次はすぐに断線したりプレートが剥げたりせず、3年から5年くらい気持ちよく使い続けたい」と思ったら、以下の3つの高耐久スペックを満たしているかを基準に選んでみてください。

1つ目のチェックポイントは、最も寿命差が出やすい「プレートのコーティング材質と耐摩耗性」です。
一般的なセラミック塗装のみの安価なプレートは1年〜2年で表面が摩耗しやすいのに対し、ミクロン単位の特殊フッ素樹脂を織り込んだ「シルクプレート(KINUJO・ラディアント)」や、耐摩耗性に優れた「スムースグロスコーティングプラス(パナソニック ナノケア EH-HS0J)」「カーボンレイヤープレート(リファ)」、あるいは金属皮膜の「チタンコーティング」を採用したモデルは、長期間使っても滑りの良さが落ちにくい構造になっています。
2つ目のチェックポイントは、断線トラブルを防ぐ「360度回転式コード(スイベルコード)と根元ブッシュの保護構造」でしょう。
もともと美容室のハードな現場で使われるプロ仕様のノウハウを取り入れたモデル(ラディアントやNobby、および上位家庭機のナノケア・絹女・リファ等)は、本体とコードの接続部分に肉厚でしなやかなゴムブッシュ(断線防止プロテクター)が備わっており、手首をどのように返しても根元の銅線にねじれ負荷がかからない設計が徹底されています。
そして3つ目のチェックポイントが、「高精度な温度センサーと約60分後の自動電源オフ機能」の有無にほかなりません。
万が一の消し忘れによる空焚き(ヒーターや外装樹脂の熱劣化・火災リスク)を自動で防いでくれる機能があれば、本体の熱ダメージ蓄積を抑えて機械寿命を延ばせるだけでなく、毎朝バタバタと出かけるくせ毛の私たちにとって何よりの安心材料となってくれます。
1日あたりわずか20円〜30円ほどの差で3年以上の安全性とツヤ髪が手に入ると考えれば、高耐久モデルへの投資は最も賢い選択と言えますよ。
アイロンの寿命や捨て方に関するよくある質問
ここでは、ヘアアイロンの寿命の見極めや、知恵袋などでも疑問の声が多い「古いヘアアイロンの正しい捨て方・処分方法」について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
買い替え時や処分時のトラブルを防ぐためにぜひ確認しておいてください。
Q1. 寿命で壊れたヘアアイロンは何ごみとして捨てればいいですか?
A. コンセント式のヘアアイロンは、多くの自治体で「不燃ごみ(燃えないごみ)」または公共施設や家電量販店に設置された「小型家電リサイクル回収ボックス」の対象となります。ただし、一辺の長さが30cmを超える場合は「粗大ごみ」扱いになる自治体があるほか、充電式(コードレス)ヘアアイロンは内蔵のリチウムイオン電池が発火原因になるため、必ず電池を取り外すか自治体の有害ごみ・充電池回収ルールに従って処分してください。
Q2. 3,000円台の安いヘアアイロンと、2万円以上の高級ヘアアイロンでは寿命の持ちに差がありますか?
A. はい、特に「プレートの滑りやすさの持続期間」と「温度センサー・ヒンジの耐久性」に明確な差が出ます。安価な塗装プレートは毎日使うと1年〜1年半ほどで摩耗して引っかかりが出やすいのに対し、シルクプレートやナノケア、リファなどの上位モデルは3年〜4年使ってもプレートの平滑性と温度の均一性が落ちにくい設計となっています。
Q3. 電源コードの根元が接触不良になった場合、自分でビニールテープを巻いたりハンダ付けで直したりしてもいいですか?
A. 自己流でのコード補修や分解修理は、感電やショートによる火災事故を招くため絶対に行ってはいけません。外側からビニールテープを巻いても内部の銅線の半断線(異常発熱)は全く解決しないため、直ちに使用を中止して新品へ買い替えるか、メーカー公式の修理窓口へ依頼してください。
Q4. 使用中にヘアアイロンから「ジー」「カチカチ」という小さな音がするのは故障のサインですか?
A. 温度を一定に保つための制御スイッチ(リレーやトライアック制御)が働く「カチッ」という音や、ナノイー・イオン発生装置が 作動する「ジー」という微音であれば正常な動作音です。しかし、コードを動かしたときに「バチバチ」と火花のような音がしたり、焦げ臭いにおいを伴ったりする場合は内部ショートの危険サインですので直ちに使用をやめてください。
このように、疑問や違和感を感じた段階で早めに対処し、処分時も自治体のルールを守ることで、最後まで安全にヘアアイロンを扱うことができます。
ヘアアイロンの寿命と買い替えサインの総まとめ

今回は、ヘアアイロンの平均寿命年数と、安全および美髪を守るために見逃してはならない買い替えのサイン・長持ち術について詳しく解説してきました。
毎日くせ毛を伸ばすために酷使されるヘアアイロンの寿命は「約2年から3年(加熱回数約700回〜1,000回)」が目安であり、「電気が通って温まるかどうか」だけで判断し続けるのは禁物です。
特に、「角度によって電源が途中で落ちる」「電源コードの根元やプラグが異常に熱い」「本体から焦げ臭いにおいがする」といった症状は、コード内部の銅線が半断線して火花や発火を引き起こす直前の危険なサインであるため、1回でも現れたらその日のうちに使用を中止してください。
また、安全上の異常がなくても、「以前より温まるのが遅い・温度ムラがある」「プレートの塗装が摩耗して髪を通すとギシギシ引っかかる」「閉じたときに上下の隙間が空いてくせ毛が伸びない」という状態になっていたら、髪を傷めずに整える美髪寿命が尽きている証拠です。
購入から2年半〜3年以上経過しているアイロンや1万円以下の普及機であれば、高い有償修理代を払うよりも、摩耗耐久性に優れた「シルクプレート」や「スムースグロスコーティングプラス」「カーボンレイヤープレート」搭載の新しいモデルへ買い替えるほうが、結果的に髪も見違えるほどツヤツヤに蘇ります。
そして新しいヘアアイロンを迎えたら、使用後に熱い本体へ電源コードをぐるぐる巻き付ける習慣を卒業し、プレートが冷めてから汚れを優しく拭き取って、コードをふんわり束ねて保管することを徹底してみてください。
私自身、コードの扱い方とプレートの定期点検を意識するようになってからは、お気に入りのアイロンを3年以上ノントラブルで清潔に維持でき、毎朝のくせ毛セットも驚くほどスムーズになりました。
まずは今日の夜、コンセントを抜いて冷めた状態のアイロンの「コードの根元」と「プレート表面の滑り」を指先で優しく点検するところから始めてみてくださいね。


