縮毛矯正の独特な匂いが取れない!原因と消す方法
縮毛矯正をかけた後、何日経っても髪からツンとする薬品臭や硫黄のような悪臭が消えず困っていませんか。
「周りの人に臭いと思われていないか」「お風呂で濡れるとドブのような匂いが強くなる」と悩む方は非常に多いです。
この独特な残臭は、髪の内部に残った還元剤とアルカリ成分が原因であり、正しい科学的ケアを行えば自宅で安全に除去できます。
毛髪診断士の視点から、匂いが発生する化学的メカニズムと今すぐできる消臭法、やってはいけないNG行動を徹底解説します。
この記事の重要ポイント
- 匂いの正体は毛髪内部に吸着した還元剤のメルカプト基と残留アルカリ
- 濡れた時に臭うのはキューティクルが開き揮発性硫黄ガスが放出されるため
- 香水や過度なシャンプーは悪臭を悪化させ髪を深刻に傷めるため厳禁
- ヘマチンシャンプーや無糖炭酸水、クエン酸リンスで科学的に中和消臭が可能
縮毛矯正の匂いが消えない化学的原因と持続期間の目安

縮毛矯正の施術を受けた直後から数日間にわたり、鼻をつくパーマ特有の異臭が髪にこびりついて離れない現象が起こります。
市販のシャンプーでいくら入念に洗っても簡単に匂いが消えないのは、汚れではなく毛髪の化学結合レベルで生じている反応だからです。
まずはなぜこのような強い悪臭が長期にわたって残留してしまうのか、その化学的な背景を分かりやすく紐解いていきましょう。
なぜ何日も臭う?還元剤(チオ・システアミン)と残留アルカリの正体
縮毛矯正の薬剤は、強固なくせ毛の構造を根本から解きほぐすために、極めて強力な化学物質を組み合わせて設計されています。
サロンでの施術中には各種のトリートメントやマスキング香料で覆い隠されていた成分が、日数の経過とともに剥き出しになります。
毛髪内部深くに浸透した化学物質がどのようにして特有の残臭を生み出し続けるのか、その正体を詳しく解説します。
毛髪深部に吸着したチオール化合物の揮発とメルカプタン臭
縮毛矯正の1剤には、毛髪の主成分であるシスチン結合(S-S結合)を切り離すために「還元剤」と呼ばれる成分が主剤として配合されています。
代表的な還元剤にはチオグリコール酸やシステアミン、シスチオなどがあり、これらはすべて分子構造の中に硫黄原子(メルカプト基:-SH)を持っています。
このメルカプト基こそが、温泉街や腐った卵、薬品を連想させる独特な「硫黄臭・メルカプタン臭」を放つ張本人です。
還元剤はくせを伸ばすためにキューティクルの隙間を通り抜け、毛髪の最深部であるコルテックス領域まで深く浸透してタンパク質に吸着します。
サロンのシャンプー台で表面の薬液を洗い流したとしても、毛髪の深層に入り込んだチオール化合物は簡単に外へ排出されないため、数日間にわたって徐々に揮発し異臭を放ち続けるのです。
縮毛矯正の残臭を引き起こす2大化学物質
1. 還元剤(チオール系化合物):毛髪のS-S結合を切断する硫黄成分。コルテックスに強固に結合し長期的にメルカプタン臭を放つ
2. 残留アルカリ(アンモニア・モノエタノールアミン等):キューティクルをこじ開けたアルカリ剤。毛髪内部に残りキューティクルを開き続ける
2剤の酸化不足による未反応還元剤の残留とアルカリ膨潤
縮毛矯正の工程では、1剤でくせを解きアイロンで真っ直ぐに整えた後、2剤(過酸化水素水や臭素酸ナトリウム)を塗布して再結合(酸化定着)させます。
しかし、施術者の塗布量が不足していたり放置時間が短かったりすると、酸化反応が毛髪内部の隅々まで完全に行き届かないケースが発生します。
酸化されずに未反応のまま取り残された還元剤は、毛髪内部でフリーな状態のまま浮遊し、持続的な悪臭源として定着してしまいます。
さらに、薬剤に含まれるアルカリ成分が髪の中に残留すると、毛髪のpHが弱酸性(pH4.5〜5.5)からアルカリ性へと大きく傾いてしまいます。
アルカリ性に傾いた髪は「膨潤(キューティクルが開きっぱなしになる現象)」を起こし、内部の未反応成分が空気中の酸素や水分に触れて延々と異臭ガスを発生させやすくなるのです。
この酸化不足とアルカリ残留のダブルパンチが、何回洗っても落ちない強固なパーマ臭を作り出しています。
髪が濡れると硫黄臭が復活する理由と匂いが完全に消えるまでの期間
乾いているときはそこまで気にならなくても、お風呂でシャワーを浴びたり雨に濡れた瞬間に強烈な匂いが立ち込める経験はありませんか。
この「濡れた時だけ急激に悪臭が復活する現象」には、水分と毛髪構造が引き起こす明確な物理的理由が存在します。
匂いが強まるメカニズムと、自然に放置した場合に完全消滅するまでの標準的なタイムラインを確認しておきましょう。
シャワーや雨の湿気でキューティクルが開きガス化する仕組み
縮毛矯正後の髪が乾いている状態では、キューティクルが比較的閉じており、内部の悪臭分子は外へ漏れ出しにくくなっています。
しかし、シャンプー時や入浴時の湯気、雨の日の湿気によって毛髪が水分を含むと、髪は水分を吸って膨らみ、キューティクルの隙間が大きく押し広げられます。
すると、毛髪内部に閉じ込められていた硫黄化合物が水分と激しく反応し、水蒸気とともに揮発性の高いガスとなって外気へ一気に放出されます。
これが、シャワーを当てた瞬間やタオルドライをしている最中に、ドブや硫黄のような強い悪臭を猛烈に感じる最大の原因です。
髪が濡れている時間は、いわば「毛髪内部の悪臭成分が全力で気化して外に漏れ出している無防備な状態」であると言えます。
| 経過期間 | 匂いの強さと毛髪の状態 | 推奨されるホームケア方針 |
|---|---|---|
| 施術後 1〜3日目 | ピーク状態。乾いていてもツンと臭い、濡らすと硫黄臭が部屋中に広がる | 無理なゴシゴシ洗いは避け、ぬるま湯での予洗いを徹底し即座に完全乾燥する |
| 施術後 4〜7日目 | 乾燥時の匂いは落ち着くが、シャンプー時や汗をかいた時に依然として臭う | ヘマチン配合シャンプーや炭酸水を導入し、残留アルカリの本格除去を開始する |
| 施術後 2週間〜1ヶ月 | 自然な酸化と揮発が進み、日常生活や濡れた状態でもほぼ無臭へと戻る | クエン酸リンス等で弱酸性の毛髪環境を安定させ、トリートメントで保湿する |
匂いの自然消失に関するタイムラインの目安
・健康毛の場合:通常は約3日〜7日程度で空気中の酸素により自然酸化が進み気にならなくなる
・ダメージ毛・多孔性毛の場合:キューティクルが損傷しているため薬剤が深く吸着し、2週間前後続くことがある
・注意すべきサイン:1ヶ月を超えても強い硫黄臭が消えない場合は、毛髪内部の深刻な過軟化や薬剤変質が疑われる
通常は1〜2週間で消失!1ヶ月以上続く場合の毛髪内部トラブル
一般的な縮毛矯正であれば、日々のシャンプーや空気中の酸素との接触によって残留成分の揮発が進み、約1週間から長くとも2週間以内には自然に消えていきます。
しかし、中には「1ヶ月以上経ってもシャワーを浴びるたびに強烈に臭う」という深刻なケースに陥る方が存在します。
これは、髪の毛がカラーやブリーチの繰り返しによってスカスカの「多孔性毛(ポーラス毛)」になっている状態で縮毛矯正をかけた時に起こりやすいトラブルです。
内部の空洞に大量の還元剤が入り込んで固着し、さらに過軟化によって毛髪のタンパク質が熱変性を起こしていると、通常の洗浄では成分が全く外へ抜け出せなくなってしまうのです。
このような長期化を防ぐためには、自然放置に任せるのではなく、科学的に中和反応を促すアプローチを意図的に仕掛けることが不可欠となります。
香水や強いシャンプーは逆効果?やってはいけないNG消臭行動

匂いが気になるあまり、早く消したい一心で自己流の対策に走ってしまう方が後を絶ちません。
しかし、良かれと思って行った行動が、かえって異臭を悪化させたり、せっかくかけた縮毛矯正を傷めてしまう悲劇が頻発しています。
取り返しのつかないダメージやさらなる悪臭地獄に陥らないために、絶対に避けるべきNG行動をしっかりと胸に刻んでください。
フレグランスやヘアオイルの重ね付けによる「複合腐敗臭」の発生
最も多くの人がやってしまいがちな致命的ミスが、ヘアコロンや香水、香りの強いヘアオイルを上から重ねて誤魔化そうとする行為です。
香水に含まれるフローラルやムスクといった芳香分子と、縮毛矯正の硫黄系揮発ガスが空気中で混ざり合うと、人間の嗅覚に強烈な不快感を与える「複合腐敗臭」へと化学的に変貌します。
「腐った生ゴミに芳香剤を吹きかけたような異様な悪臭」となり、本人が気づかないうちに周囲の人へ耐えがたい不快感を与えてしまうのです。
また、重いヘアオイルを頭皮や根元にベタベタと塗り重ねると、皮脂の酸化と混ざり合って加齢臭のような油臭さまで加わってしまいます。
匂い消しの基本は「上から香りでマスキングすること」ではなく、「原因物質そのものを分解・除去すること」であると肝に銘じておきましょう。
警告:匂いが気になっても絶対にやってはいけないNG行動
1. 香水・ヘアコロンの直接噴霧:硫黄臭と混ざり合って耐えがたい複合悪臭へ悪化する
2. 1日に何度もシャンプーする:皮脂を根こそぎ奪い頭皮が乾燥炎症を起こし毛先がチリつく
3. 洗浄力の強すぎる市販シャンプーでのゴシゴシ洗い:縮毛矯正の定着を阻害しパサつきの原因になる
4. 生乾きや自然乾燥での放置:湿気を含んだまま放置すると硫黄ガスが揮発し続け枕にも匂いが移る
1日複数回の強力洗浄が招く頭皮バリア破壊と深刻な毛髪乾燥
「シャンプーの回数を増やせば早く薬が洗い流せるはず」と考えて、朝晩2回も3回も洗髪するのも絶対にやってはいけない悪手です。
毛髪内部に結合している還元剤は、界面活性剤の洗浄力で簡単に洗い流せるような表面的な油汚れではありません。
高級アルコール系(ラウレス硫酸ナトリウムなど)の強い洗浄剤で何度も洗うと、髪に必要な水分やCMC(細胞膜複合体)まで根こそぎ奪われてしまいます。
縮毛矯正でただでさえデリケートになっている髪が極度の乾燥状態に陥り、毛先がバサバサに広がって枝毛や切れ毛が急増します。
さらに頭皮の皮脂膜が破壊されてフケやかゆみ、過剰な皮脂分泌を招くため、シャンプーは必ず1日1回に留め、洗浄力ではなく「成分の質」で中和を図る必要があります。
自宅で今すぐできる!縮毛矯正の残臭を消すプロ直伝レスキュー法

パーマ特有の残臭を最も安全かつ素早く消し去る方法は、毛髪科学に基づいた「アルカリ中和」と「残留酸化」を自宅で再現することです。
美容室のバックヤードでも実際に使われている専門的なメカニズムを、ドラッグストアやスーパーで手に入る身近なアイテムで誰でも実践できます。
今日からお風呂場で取り入れられる、不快な匂いを元から断ち切るプロ直伝の3ステップレスキュー法をご紹介します。
ヘマチン配合シャンプーと炭酸水を使った残留薬剤の中和・除去ステップ
残留した還元剤とアルカリを毛髪内部から化学的に不活性化させるための最強の成分が「ヘマチン」です。
さらに、弱酸性の性質を持つ炭酸水をプレシャンプーとして組み合わせることで、開いたキューティクルを優しく引き締めながら余分な薬剤を浮き上がらせることができます。
この2つの強力なアイテムを日々のバスタイムに組み込む具体的な手順をマスターしましょう。
ヘマチンが持つ強力な脱臭・アルカリ除去とケラチン架橋作用
ヘマチンとは、血液中のヘモグロビンを電気的に分離して抽出される、毛髪補修において極めて優秀な有機化合物です。
ヘマチンは構造的に非常に不安定で、毛髪の主成分である「ケラチンタンパク質」を見つけると瞬時に強力に結合する特異な性質を持っています。
この結合の過程で、毛髪内部に残っている還元剤(チオール基)や残留アルカリを強力に吸着・中和し、悪臭を元から化学的に無臭化してくれます。
さらに、過酸化水素の分解を促進する抗酸化作用も併せ持つため、縮毛矯正による薬剤ダメージをその場で食い止めてくれるのです。
ヘマチンが配合されたシャンプーは黒〜濃褐色の液体が特徴で、シャンプーしながら同時にサロン帰りの消臭トリートメントを行っているのと同等の効果を発揮します。
| 消臭アイテム | 消臭メカニズムと主な効果 | 自宅での具体的な使用方法 |
|---|---|---|
| ヘマチン原液・シャンプー | チオール基と結合して残留薬剤を直接中和・脱臭しケラチンを架橋補修する | シャンプーを泡立てた状態で2〜3分間泡パックしてからしっかりとすすぐ |
| 市販の無糖炭酸水 | pH4.5〜5.0の弱酸性によりキューティクルを引き締め残留アルカリを除去する | お風呂の最初に頭皮全体へゆっくり掛け流しながら優しくマッサージする |
| 食用クエン酸水 | 酸性バッファー効果で開いたキューティクルを急密着させ匂いガスを封じ込める | 洗面器のお湯に小さじ半分を溶かしシャンプー後の髪全体に馴染ませて流す |
ヘマチン泡パックの実践プロトコル
・手順1:38℃前後のぬるま湯で頭皮と髪を2分間しっかりと予洗いする
・手順2:ヘマチン配合シャンプーを手のひらでしっかり泡立て、頭皮から毛先まで包み込む
・手順3:泡を髪全体に行き渡らせたまま、2〜3分間そのまま放置して有効成分を浸透させる
・手順4:ヌルつきが完全になくなるまで、シャワーで念入りにすすぎ流す
市販の無糖炭酸水を使ったプレシャンプーで頭皮と髪を弱酸性に整える
サロンにある「炭酸泉スパ」を自宅で安価に再現できるのが、スーパーやコンビニで100円前後で売られている「無糖・無香料のプレーン炭酸水」です。
炭酸水に含まれる炭酸ガス(二酸化炭素)は水に溶けると弱酸性(pH4.5〜5.0前後)を示し、毛髪の理想的な等電点と完全に一致します。
シャンプーをする前の予洗い段階で、常温に戻した炭酸水を500mlペットボトル半分ほど頭皮と髪全体にゆっくりと掛け流してください。
炭酸の細かな気泡が毛穴やキューティクルの隙間に入り込み、アルカリによって開いていたキューティクルをキュッと引き締めながら残留成分を吸着して浮き上がらせてくれます。
頭皮の血行促進効果も得られるため、不快な匂いを洗い流すとともにすっきりとした爽快感を実感できます。
クエン酸リンスでキューティクルを引き締め匂いの揮発をシャットアウト
炭酸水やヘマチンシャンプーで残留成分を浮き上がらせた後は、最後の仕上げとして「酸性リンス」を行い、キューティクルを完全にロックします。
ドラッグストアの掃除用コーナーや食用売り場にある「クエン酸」を使えば、数百円で最高品質のアルカリ除去バッファー剤を自作できます。
自宅で安全かつ失敗なく作れるクエン酸リンスの黄金比率と、正しい塗布テクニックを解説します。
洗面器1杯のお湯にクエン酸小さじ半分!簡単バッファー剤の作り方
クエン酸リンスを作る手順は極めてシンプルですが、濃度を濃くしすぎないことが毛髪トラブルを防ぐ絶対条件です。
お風呂場の洗面器に約2リットルのぬるま湯(38〜40℃)を張り、そこに食用のクエン酸の粉末を小さじ半分(約1.5g〜2g)投入してよくかき混ぜます。
これだけで、毛髪を傷めずにアルカリを中和するために最適な「pH3.5〜4.0前後の弱酸性バッファー液」が完成します。
原液を直接髪に振りかけたり、小さじ何杯も大量に入れると酸が強すぎて髪がきしみ硬化してしまうため、必ず洗面器のお湯に小さじ半分という規定量を厳守してください。
(出典:ミルボン公式「ヘアケアサイエンス・毛髪補修メカニズム」)
手作りクエン酸リンスの黄金レシピと使い方
・材料:洗面器1杯のぬるま湯(約2L) + 食用クエン酸小さじ1/2(約2g)
・使用タイミング:シャンプーをしっかり流し終えた直後(トリートメントの前)
・馴染ませ方:毛先を洗面器のお湯に浸し、手桶ですくって頭皮と髪全体にまんべんなく掛け流す
・仕上げ:1〜2分馴染ませたら、シャワーで軽くすすいでから通常のトリートメントを毛先に塗布する
キューティクルを急密着させて内部成分の気化を完全ブロック
クエン酸リンスを髪全体に行き渡らせると、アルカリによって緩んでいたキューティクルが瞬時に引き締まり(収斂作用)、表面が滑らかに整います。
キューティクルの扉が物理的にピタッと密着して閉じることで、内部に残っていた硫黄ガスが外気へ漏れ出す出口が完全に封鎖されます。
このフタをする作用によって、ドライヤー乾燥時やお出かけ中の気になる匂い漏れを大幅にシャットアウトできるのです。
クエン酸リンスを流した後は、毛髪補修成分が含まれたインバストリートメントを毛先中心に薄く馴染ませ、水分の蒸発を防ぐ保護ベールを形成してあげましょう。
濡れたまま放置は絶対NG!悪臭を防ぐ即時完全ドライヤー乾燥術
お風呂から上がった後の行動も、縮毛矯正の匂いを抑え込めるかどうかの決定的な分かれ道となります。
「疲れているから」「暑いから」とタオルを頭に巻いたままスマホをいじったり、自然乾燥で放置するのは最悪の行為です。
濡れている間中、髪は悪臭ガスを周囲に放出し続け、さらに頭皮の雑菌が繁殖して匂いが何倍にも増幅してしまいます。
湿気を含んだ放置時間が悪臭ガスの放散と雑菌繁殖を加速させる
前述の通り、毛髪内部の残留物質は水分と反応した時に最も活発にガス化し、外へと逃げ出そうとします。
お風呂上がりに髪が濡れたまま室内に居続けると、その部屋全体に硫黄臭が充満し、衣服や寝具にまで悪臭が吸着してしまいます。
さらに恐ろしいのは、濡れて温かい頭皮環境は「雑菌(常在菌やモラクセラ菌など)」にとって絶好の繁殖温床となる点です。
雑菌が皮脂を分解して発生させる「生乾き臭・汗臭さ」がパーマの硫黄臭と混ざり合うことで、筆舌に尽くしがたい耐えがたい悪臭へと進化してしまいます。
匂いを最速で消すための鉄則は、「お風呂から上がったら5分以内にドライヤーの風を当てること」に尽きます。
悪臭を封じ込める速乾ドライヤールーティン
・ステップ1:吸水性の高いマイクロファイバータオルで擦らずに頭皮の水分をポンポンと吸い取る
・ステップ2:温風強風モードでノズルを頭皮に向け、指の腹で地肌を擦りながら根元から一気に乾かす
・ステップ3:根元が乾いたら中間から毛先へ上から下に向かって風を当て、キューティクルの向きを整える
・ステップ4:全体の9割が乾いた段階で「冷風」に切り替え、熱を急冷してキューティクルを完全に閉じる
根元から温風で一気に乾かし仕上げの冷風でキューティクルを固定する
ドライヤーをかける際は、毛先ではなく「最も乾きにくい頭皮と根元」から優先的に温風を送り込みます。
根元の水分をスピーディーに蒸発させることで、悪臭ガスの発生源を元から断ち切り、生乾きによる雑菌の繁殖を完全に阻止できます。
髪が完全に乾いたら、仕上げに必ずドライヤーの「冷風(COOLモード)」を髪全体に30秒間当ててください。
熱によって開いていたキューティクルが冷風によってキュッと引き締まり、内部に残ったわずかな成分を完全に閉じ込めて揮発をストップさせます。
就寝前には必ず髪の水分が100%飛んでいることを確認し、カラッとした清潔な状態で眠りにつく習慣を徹底しましょう。
縮毛矯正の匂いに関するよくある質問(FAQ)
縮毛矯正の残臭トラブルについて、読者の皆様から特にお問い合わせの多い疑問とプロの回答をまとめました。
日々の不安を解消し、正しい科学的アプローチで心地よいヘアライフを取り戻すためのヒントにしてください。
間違ったケアで大切な髪を傷めてしまわないよう、正しい専門知識を正しく理解しておくことが美髪への近道です。
Q1. 縮毛矯正の匂いがひどい場合、美容室でお直しや消臭トリートメントをしてもらうことはできますか?
はい、美容室に相談して専門的な「残留アルカリ・還元剤除去トリートメント」を施術してもらうことは非常に有効です。多くの良心的なサロンでは、過酸化水素の分解酵素(カタラーゼ)や高濃度ヘマチンを用いた後処理メニューを用意しています。ただし、匂いを消すためにパーマやストレート剤を再度塗布するような薬剤の重ねがけは髪を深刻に傷めるため絶対に断ってください。サロンに連絡する際は「匂いが残っているのでアルカリ除去や炭酸スパのケアをお願いしたい」と具体的に伝えるのがスムーズです。
Q2. 枕や帽子に縮毛矯正の硫黄臭が移ってしまいました。寝具や衣類の匂いはどうやって落とせばいいですか?
枕カバーや帽子に移ってしまった硫黄系の残臭は、通常の洗濯洗剤だけでは落ちにくい性質があります。効果的なのは「弱アルカリ性の重曹水」または「酸素系漂白剤(オキシクリーン等)」を使ったぬるま湯でのつけ置き洗いです。40℃〜50℃のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、30分〜1時間ほど浸してから通常通り洗濯機で洗うと、繊維の奥に染み込んだチオール系の悪臭物質が酸化分解されて綺麗に消え去ります。また、髪を乾かし切ってからナイトキャップをかぶって寝ることで、寝具への匂い移りを物理的に完全に防止できます。
Q3. 市販の消臭スプレー(ファブリーズなど)を直接髪に吹きかけても大丈夫ですか?
衣類用や空間用の消臭スプレーを人体や髪に直接吹きかけることは絶対に避けてください。衣類用スプレーには繊維用の界面活性剤や除菌成分、アルコールが高濃度で含まれており、デリケートな頭皮に激しい肌荒れやかぶれを引き起こす危険性があります。また、縮毛矯正毛のキューティクルを傷つけ、パサつきや断毛の原因にも直結します。どうしても外出先で日中の匂いが気になる場合は、頭皮用として作られた弱酸性のドライシャンプーや、無香料のヘア用消臭ミストを使用してください。
Q4. 次回縮毛矯正をかける時に、最初から匂いを残さないように頼む方法はありますか?
カウンセリング時に「前回の縮毛矯正で残臭が長く続いて悩んだので、匂いの残りにくい施術をお願いしたい」と事前に伝えておくのがベストです。具体的には、チオグリコール酸ではなく匂い残りの少ないマイルドな薬剤(弱酸性ストレート等)を選定してもらったり、2剤の定着時間をしっかり確保してもらうことが効果的です。さらに、施術の最終工程で「アルカリ除去トリートメント」や「カタラーゼ・ヘマチン処理」をセットで追加してもらうことで、施術当日のうちに残留物質の9割以上を分解・除去し、帰宅後の不快な匂いを未然に防ぐことができます。
まとめ:正しい中和ケアと完全乾燥で不快な匂いをスッキリ解消しよう

縮毛矯正の後に髪から立ち込める独特な薬品臭は、「失敗したのではないか」「ずっと消えないのではないか」と精神的にも大きなストレスを与えるものです。
しかし、その原因は髪の内部に残った還元剤とアルカリ成分の化学的性質によるものであり、適切な中和ケアと正しい乾燥習慣を実践すれば確実に無臭化へと導くことができます。
最後に、気になる残臭を最短で撃退し清潔な美髪を取り戻すための最重要レスキューチェックリストを総復習しましょう。
縮毛矯正の残臭ゼロ化・実践チェックリスト
- 香水や強いコロンで誤魔化さず、原因物質の直接中和と分解に専念する
- シャンプーは1日1回を守り、ヘマチン配合アイテムで優しく泡パックを行う
- プレシャンプーに無糖炭酸水を取り入れ、開いたキューティクルと地肌を整える
- 洗面器1杯のお湯に小さじ半分のクエン酸を溶かしたリンスで表面をロックする
- お風呂上がりは濡れたまま放置せず、5分以内に根元から温風ドライヤーで完全乾燥する
- 仕上げに冷風を30秒当ててキューティクルを急冷固定し匂いの漏れ出しを防ぐ
縮毛矯正本来の素晴らしい魅力は、毎朝アイロンをかけなくても手に入る滑らかな手触りと、湿気に負けない美しいストレートヘアです。
不快な匂いへの正しい対処法を実践してストレスから解放され、自信を持って爽やかなツヤ髪スタイルを楽しんでください。


